次のページ 前のページ 目次へ
4. キーボードドライバー
4.1 ドライバーソフトの役割
本計画では、キーボードを接続する回路は単なる論理反転回路でしかありません。
以前のPIC版では、PICで処理を行って純正キーボードをエミュレートしていたため、
ザウルス内部の処理を考える必要はなかったのですが、
今回のものは回路を作成しただけでは何にもなりません。
ターミナルソフトを使えば、
キーを押すたびに生のスキャンコードが送られてきますが、
それだけではキーボードとして使えないのです。
そこで必要になるのが常時裏で動作してキーボードからのデータを受信するソフト…キーボードドライバーです。
もちろん、単に受信するだけではなく、文字コードへの変換やオートリピートなどの処理を行い、
なおかつ直接ザウルス本体のキーを入力されたかのように見せなくては、
全てのアプリで使えるものとはなりません。
しかし残念ながら、MOREドライバーを作る方法は一般には公開されてなく、
キーボードドライバーを作るための情報もないという現状では全機種対応というわけにはいかず、
2002.01.20現在のところ MI-E1/L1/E21 のみのサポートとなっています。
以降のザウルスでも動作するものと思われますが、以上ご了承ください。
4.2 専用ドライバソフト『ぱたぱた』
2002年1月現在ではβ3版となっておりますが、
単にキー割り当てのカスタマイズができないだけで、機能的にも安定度でも完成の域だといえます。
最新版は次の場所にありますので、利用規定に従ってご利用ください。
ぱたぱたキーボード・ドライバ
→http://x68trap.no.coocan.jp/zau/kbd/patakbd.html
なお、本製作記事は、
『トランジスタ技術』 2002年3月号
『四つ折り携帯キーボード for E1用ザウルス接続アダプタの製作』
に掲載され、その中でソースの解説も行っております。
ソースプロジェクト一式（執筆時点での最新であるβ2版）も、
ダウンロードサービスから入手可能ですので、
個人利用においてはお好みにカスタマイズしてご利用になれます。
次のページ 前のページ 目次へ