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17. そして完成へ・・・

リジューム処理も出来上がり、 四川省もザウルスのソフトとしてようやく一人前になりました。 ゲームとしてはほぼ完成ですから、 後はアイコンをつけてより見栄えのよい物に仕上げましょう。 細かい事ですが、アイコンの有無で大きく感じが変わりますよ(^^)。

17.1 moreソフトにアイコンをつけるには

moreソフト用のアイコンといっても、 作り方は 【9.1 牌のイメージデータ作成】 と全く同じで、 ペイントブラシ等でフルカラーのBMP画像を作成し、 ビューエディタでアイコンデータにするだけです。

但し、アイコンの色数とサイズ、 そしてリソースIDに次のような制約があります。

色数GUI Color 256色
サイズ横 58 [dot] x 縦 35 [dot]
リソースID****Icn (**** はアプリケーション識別子)
GUI Color 256色のサンプルは SZAB のインストールディレクトリ下の \builtin\image\Guicolor.bmp にありますので、そこから色を取ってきて作るか、 または普通にフルカラーで作っておき、 ビューエディタで読み込む際に減色させるかになります。 アイコンのサイズは実際には上に挙げたものよりも小さい方がいい感じですね。

ここで注意しなければならないのは、 リソースIDの付け方とアイコンファイルの格納場所です。

今回の場合、アプリケーション識別子は wst3 ですから、 リソースID は wst3Icn とつけることになりますが、 全てに渡って大文字・小文字が区別されることに注意してください。 もしも WST3Icn とつけたら moreソフト用アイコンと認識されなくなります。

次にアイコンファイルの保存場所ですが、 これも牌データの時と同様、強制的にリソースファイルにする為に ****IC00というディレクトリを切ってその中に入れねばなりません。 今回の例であれば、 プロジェクトディレクトリの下の、 \view\wst3IC00\wst3Icn となります。

※アイコンを組み込みおわったら、 リビルドしてリソースファイルを作成し直してください。

17.2 ZACファイルに任意のファイルを追加するには

moreソフトを作った場合、 ヘルプ文書やデータファイルなどプログラム以外のファイルを ZACファイルにまとめたい場合があります。 こんな場合には SZAB の [ツールメニュー] [アプリケーション詳細設定] から [展開ファイル] を選び、 展開ファイルリストに追加したいファイルを加えてください。

なお追加するファイルは、 このプロジェクトのプロジェクトディレクトリ直下に、 半角英数字 8.3 文字形式 で置いておくことが必要です。

（四川省ではゲーム中のヘルプ画面に表示する文書を WST3HELP.ZDT というファイルにして追加しています）

17.3 削除時に関連ファイルを削除するには

ザウルスからmoreソフトを削除する時、 通常はそのアプリケーション識別子から始まる プログラムファイル, リソースファイルが削除されるようになっています。 これは moreソフトに ”削除するファイルリスト”が記録されており、 それに基づいて削除されていくからです。

でも、例えば moreソフトを実行することで作られるファイル （ログファイルや、ハイスコアファイル等）などについては、 このリストに登録されていない為、自動では消してもらえず、 ザウルス内に不要なゴミを残すこととなってしまいます。

こうした場合、SZAB の [ツールメニュー] [アプリケーション詳細設定] から [削除ファイル] を選び、 あらかじめ削除ファイルリストに消したいファイル名を追加してあげましょう。 これにより、それらのファイルもmoreソフト削除時に一緒に消してもらう事ができ、 周りに迷惑をかけずに済みます。

限りある資源ですから、後始末はきちんとしていきましょう。

17.4 最後に

長々と続いてきましたが、これで moreソフト作成講座は一通り終了です。

文章が長い割に内容がなく、かなり読みづらかったかとは思いますが、 moreソフトの開発を始めから終わりまで流してみたということで、 初めての方にも幾らかは感じを掴んでもらえたと思います。

そして、もっと詳しく知りたい向きには、 四川省の全ソース（プロジェクト）を公開いたしますので、 これを参考（もしくは踏み台）に、 より良いソフトの開発に活かしてもらえれば、 これに勝る喜びはありません。

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