トラップ <CXL00145_AT_nifty.com>
2004.06.02 Create
2004.11.28 Modify
なぜに今頃 A300 を？という話もありますが、最新のROMにアップデートしとけば結構さくさく動きますし、 本体だけなら薄くて軽くていいかなぁ・・・などと思って、ついふらふらと(^^;。
実際に使ってみた感想としては、確かに胸ポッケに入れてもいいくらいの軽さですね。 頑張れば、カタログの写真みたいに指二本で挟み持つこともできますし(笑)、 全体的に素直な動きをしていて良い感じだなと(^^)。
方向キーが使いづらいとか、液晶の表示が MI-E21 比でイマイチとか、 バックパック背負うと C860 より厚ぼったいとか、多少の不満はありますが、 総合的にはいい線行ってるなと思います。
・・・ターミナルでのキー入力以外は。
筆者は SL-C から使い始めた人なので、キーボードのないLinux機という感覚がよくわからなかったのですが、 ちょっとコマンドを叩こうとするだけでもう苦痛で、早々に PC からの telnet 接続に逃げてしまいました(^^;。
Qtopia の GUI で使っている分にはさほど感じませんが、 コマンド入力なんて普段何も考えずに反射的に行っているだけに、意識して行うのは非常に苦痛です。 メモの入力とかなら手書きでも何でもいいんですが、 あの小さいタイプライターボードでぷちぷちコマンド打つのは、たまりません(--;。
じっくりと文章を書きたい時、ストレスを感じずにコマンドを叩きたい時、 やはりキーボードが欲しいんです。それが全ての解では無いとしても。
・・・で、いつもなら手持ちの stowaway keyboard をつなげるのですが、 いかんせん A300 の I/Oポートには利用可能な電源が出ていません。 キーボードに外部電源を繋げるのもちょっと何ですし、 バックパック＆USB というわけにも（邪魔だから）いかないなぁと。 そこで、ちょっとサーチかけてみたら、そのものズバリで赤外線キーボードがあるではないですか！
IR接続であれば何の改造も不要ですし、 Qtopia上で使うのであれば IRキーボードとインプットメソッド IRK さえあれば OK。 かくして、時代は IRキーボードなのでした(^^)。
IRK は Qtopia のインプットメソッドで、IRキーボードと赤外線通信を行いキー入力を実現します。 本文書作成時点の最新版は 0.11.0 で、Pocketop と Targus Universal Wireless Keyboard に 対応しています。
IRK 0.10.0 に Palm Wireless Keyboard への対応を施した方。 対応版の ipk を公開されていますので、ありがたく使わせてもらってます。 IRK の次期Ver.では 氏の Palm Wireless Keyboard 用パッチも取り込まれるようです。
Pocketop の購入の話から、IRK の導入の話まで書かれていてとても参考になりました。 Pocketop は SL-Cxxx のプレゼンテーション・スタイルにマッチして良いですね。
Pocketop Targus Universal Wireless Keyboard Palm Wireless Keyboard (Thinkoutside)
幾つかの国内サイトで Targus Universal Wireless Keyboard と Palm Wireless Keyboard を扱っているのを確認しました。 Pocketop は海外サイトしかないかも知れません。 筆者は Palm Wireless Keyboard を入手しましたが、IRK の対応状況も考えると、Targus のが入手しやすくて良いかも知れません。
なお、Targus のと Thinkoutside のは、本ページ先頭の写真のように、 PDA をたてかける台に可動式の赤外線送信ポートがついています。 SL-C7x0/860 で使う場合は、この台（蓋）を完全に倒してその上に置くしかないので、 ちょっと不恰好なのが難点かも。 SL-C3000 だと側面に IRポートがあるので、蓋の上ではなく脇に置くといい感じです。
本文執筆時、本家の irk-zaurus_0.11.0_arm.ipk は Palm Wireless Keyboard に未対応ですので、 その場合には、 bakkeo さんの irk-zaurus-j_0.10.1_arm.ipk.bin をダウンロードしてください。 ダウンロード後、拡張子の .bin を取り除き、irk-zaurus-j_0.10.1_arm.ipk にファイル名を変更します。
なお、本家にも bakkeo さんの作ったパッケージが置いてあるのですが、 ファイル名が irk-zaurus_0.10.1_arm.ipk と、-j が取り除かれているために そのままではインストールできません（ファイル名を変えてあげればインストールできます）。
いつも通りのインストールです。 なお、インストール最後のフェーズで Qtopia のリブートが行われます。 画面に砂時計のアイコンが表示されるので、少々待っていてください。
ラジオボタンの Off で停止、On で利用開始と至って簡単です。 Settings ボタンを押すと詳細設定画面が現れます。 ちなみに、Zaurus Model で SL5600/SLC7xx を選ぶと /dev/ttyS1 を、 SL5000/SL5500 を選ぶと /dev/ttyS2 を開きます。
偉大なる先人のおかげで、簡単に A300 で Palm Wireless Keyboard が使えてしまいました（多謝）。 筆者は、SL-A300, SL-C860, SL-C3000 で動作確認しましたが、 Qtopia上のプラグインですから、他の SL-B500/Cxxx でもいけるはずです。 IRK v0.11.0 からは、マクロ等の機能も増えているようですし、 Qtopia上での利用であれば、本体もキーボードも共に無改造でまさにベストだと思います。
ちょっとだけ不満があるとすれば、IRK ではなくてキーボードの方でしょうかね。 SL-C くらい小さくて親指打ちが基本なら構いませんが、 キー配置や大きさが微妙に異なっていたりすると打ち手の感覚がずれるんですよね。 メインキーの数字キー部分がないのは、 「感覚をずれさせる」という点で非常にマイナスで、 筆者的には従来のフル配列の stowaway keyboard で IR 版だったら良かったのになぁ・・・と思っています。
もっとも、何はともあれ A300 と IRキーボードの組み合わせが便利なことには間違いありません。 外部キーボードが必要な方には、IRK & IRキーボード がお勧めですっ。