Windows用ソフト

AsfInfo V2.40

最終更新日：2002.11.08
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ソフト名AsfInfo
配付方法フリーウェア
転載条件確認後転載
作者トラップ
-CXL00145_AT_nifty.com-

ソフト概要

　MI-E1/E21以降のZaurus, MPEG-4ビデオレコーダーCE-VR1, eggy, インターネットビューカム, PixLab などでは、 映像:MPEG4, 音声:G.726形式のASF動画ファイルを扱うことができます。 本ツールは、これらの運用を一段と便利にするサポートユーティリティです。

主な特長
  1. ASFファイルのコメントを高速に表示/変更できる
  2. 上記の機器＆ソフト間で同じASFファイルを相互に使えるようにできる
  3. 特定条件下で壊れたASFファイルのインデックスを修復できる
　1. は、ASFファイルにつけられた5種類のコメントを変更する機能です。 ASFインデクサ(MS製ツール)でも同様のことは可能ですが、あちらはファイル全体を新たに作りなおすため、 時間がかかる，ファイル形式が一部変更される，Zaurusで再生できないファイルになる といった欠点があり勧められません。 本ソフトはコメント部だけを上書き更新するだけなので高速です。

　2. は、上記の機器（ソフト）間で、わずかなヘッダの違いにより相互運用できない問題 （CE-VR1で240x176で録画したものを eggy で再生できない，その他）を解決するものです。 これにより、CE-VR1で録画して Windows上のPixLabで前後をカットし、 Zaurusやeggyで見るといった相互運用が全てのモードで可能となります （参考：RescueASF）。

　3. は、Windows用ソフト PixLab（Ver4.1GPで確認）で ASFカッターにより動画の前後をカットした際、 約64MBを超えるファイルで時間軸移動用のインデックス情報が一部壊れてしまったのを修復する機能です。 インデックスが壊れると、再生時に任意の位置に移動できないとか、 停止した位置から続きの再生ができないといった問題が出ますが、これで一挙解決です。

追記： WindowsMediaPlayer9 系の問題とその解決方法

　WindowsMediaPlayer9系 には、 CE-VR1 や Panasonic の Mpeg4機器で録画したデータを 3〜4 分程度しか再生できないという不具合があります。 ASF 形式には幾つか細かいバージョン違いがありますが、 どうも Microsoft は、それをすっかり忘れてたみたいですね :-P。 とりあえず、今はこの件のパッチ(wm816044)が出ていますので、 問題が出ている方は次のリンクからパッチを入手し適用しましょう。

マイクロソフト サポート技術情報 - 816044→ ハードウェアで作成された ASF ファイルの再生 が中止する

インストール・アンインストール

　asfinfo は、コマンドラインで使用するツールです。 パスの通ったところ（例：C:\WINDOWS\COMMAND\ など）に asfinfo.exe をコピーするだけでインストール完了です。 同様に、asfinfo.exe を削除すればアンインストールになります。

操作説明

　DOSコマンドプロンプトを起動して、その中で実行してください。 既にパスの通ったところに asfinfo.exe をコピーしてあれば、 asfinfo と打ち込んで Enterキーを押すだけで下記のような説明が表示されるはずです。

===AsfInfo V2.4===
ASF動画ファイルのコメント表示/変更 および ASFヘッダ/インデックスの修復
Usage: asfinfo filename [filename ...] [option ...]
filename:
　ファイル名またはディレクトリ名（ワイルドカード可）
option:
　-t "文字列" : タイトル名
　-m "文字列" : 作成者
　-c "文字列" : 著作権
　-e "文字列" : 説明
　-r "文字列" : 規制
　-a : ASFヘッダを書き換え CE-VR1,Zaurus,PixLab,eggy 間の連携を可能とする
　-i : PixLabでカットした動画のインデックス異常を修復する
　-w : 実際に書き込み（上書き）を行わせるための指定

[例1] ASFファイル movn001.asf のコメント情報を表示する
asfinfo movn001.asf
[例2] 全ASFファイルを一括で、同じタイトルに変更する
asfinfo *.asf -t "書き換えたいタイトル" -w
[例3] ASFヘッダの違いにより,MI-E1やeggyで再生できない動画を修復
asfinfo *.asf -a -w

　具体的に例を挙げてご説明します。

【コメントの表示】

movx001.asf のコメント情報を表示する
asfinfo movx001.asf

このディレクトリ内の全ASFファイル の情報を表示する
asfinfo *.asf

【コメントの書き換え】

movx001.asf のタイトルを“映画”にする
asfinfo movx001.asf -t "映画" -w

このディレクトリ内の全ASFファイルのタイトルを“ニュース”にする
asfinfo *.asf -t "ニュース" -w

movx001.asf のタイトルを“オープニング”,説明を“TV版”にする
asfinfo movx001.asf -t "オープニング" -e "TV版" -w

【ASFヘッダの書き換え（各機器で相互に使えるようにする）】

movx001.asfのASFヘッダを書き換える
asfinfo movx001.asf -a -w

このディレクトリ内の全ASFファイルのヘッダを書き換える
asfinfo *.asf -a -w

【ASFインデックスの修復（任意の位置にシークできないのを修復する）】

movx001.asfのインデックスを修復する
asfinfo movx001.asf -i -w

このディレクトリ内の全ASFファイルのインデックスを修復する
asfinfo *.asf -i -w
　実際に書き込みを行うには、-w を必ずつけなければいけないことにご注意ください。 作者のテスト中に、情報表示のつもりでうっかり書き換えてしまったことがあったため、 安全のために -w の指定がないときは書き込まないようにしたものです。

制限事項

　ASFファイルには通常、コメントなどで伸縮する分を考慮した予備領域があります。 しかし、ファイルによってはこの予備領域を持たないものが存在します。

　こうした場合、一時ファイルを作って書き出すことで対処できるのですが、 本ツールでは最低限の書き換え時間で済ませるのを第1目的としているため、 予備領域がない、または予備領域のサイズが小さい場合には書き換えを行わないようにしています。

　V2.4以降では、コメントの最大文字数を項目ごと最大255文字に拡張しましたが、 上記理由により最大文字数まで書きかえられないこともありますのでご了承ください。

エラーメッセージ

  • ファイルが開けない
  • シークエラー
  • 読み込みエラー
  • 書き込みエラー
  • チャンク異常（ASFファイルじゃない）
  • チャンクが大きすぎる
  • メモリが確保できない
  • サブチャンク情報の異常
  • ヘッダ空き容量不足につき書き換え不可能
  • ヘッダチャンク書き換え失敗
  • データチャンク書き換え失敗
  • インデックスチャンク書き換え失敗
　この他、書き込み禁止のファイルであるといったメッセージや、 ファイルがみつからないといったメッセージが表示されることもあります。 インデックス値が異常な場合には、 『インデックスデータに異常があります。』と表示されますので、 必要に応じて、asfinfo -i -w で修復してください。

更新履歴

2002.11.08 asfinfo V2.40 公開
　コメントの文字数制限31文字を取り払いました。 ASFファイルの予備領域サイズによって限界は出るものの、 理論上は各項目につき最大255文字まで可能です。
2002.01.11 asfinfo V2.30 公開
　PixLab V4.1GP以前のASFカッターを使うと、 ファイルサイズが約64MBを超えたところでインデックス情報が一部おかしくなり、 早送り/巻き戻しや任意の位置へ移動できなくなるといった問題が起きます。 -i -w を指定して本ソフトを実行することで、 ASFファイルのインデックスを修復し、正常にシークできるようになります。
2001.06.08 asfinfo V2.00 公開
　RescueASF v2 相当の機能を盛り込みました。 これで eggy ユーザーは CE-VR1 をより以上に活用できることでしょう。
2001.06.04 asfinfo V1.20 公開
　コメントチャンクの存在しないファイルを処理できず落ちてしまっていたのを修正しました。 ディレクトリ名を指定できるように修正しました。
2001.06.01 asfinfo V1.10 公開
　複数ファイルの一括書き換え時にコメントにゴミが入るのを修正。
2001.06.01 asfinfo V1.00 公開
　作者の想定した環境下ではほぼ問題がないようなので公開。

著作権・利用条件・免責

　本ソフトの著作権は トラップ が保有しております。 非営利目的の使用においては何ら制限は設けておりませんので、 ご自由に利用・配布していただいて結構です。

　個人を超える範囲での配布（他ネットへの転載、雑誌付録など）の場合には、 事前にご連絡お願いします。 なお、その際は実行ファイル単体ではなく、 ドキュメントも付いたものを配布用として利用していただくことになります。

　なお、本ソフトの使用によりトラブルが発生したとしても、 作者は何の責任も負わないものとさせていただきます。 以上の説明を読んで同意できましたら、下記からダウンロードしてください。

ダウンロード

[新]【asfinfo_v240.lzh (32 KB)】
MD5 (asfinfo.exe) = 868e4457e05c4f0576d697fe7f2aec99
MD5 (asfinfo_v240.lzh) = e046005f56e49ef8322b0e5993052977

[旧]【asfinfo_v230.lzh (32 KB)】
MD5 (asfinfo.exe) = 26a75e1299351d4e0b7ace9a3ab6e831
MD5 (asfinfo_v230.lzh) = 0231818f9f0fe613028327f87e880154

※綺麗なソースではありませんが、上げておきました。トップの Downloads からどうぞ。